天児屋命(あめのこやねのみこと)

 


天児屋命(あめのこやねのみこと)は、日本神話に登場する

 



神社の祭神としては天児屋根命とも表記される。春日権現(かすがごんげん)、春日大明神とも呼ぶ。居々登魂命(こごとむすび)の子で、妻は天美津玉照比売命(あめのみつたまてるひめのみこと)。天押雲命(あめのおしくものみこと)の父。



岩戸隠れの際、岩戸の前で祝詞(のりと)を唱え、天照大神が岩戸を少し開いたときに太玉命(フトダマ)とともに鏡を差し出した。天孫降臨の際 瓊々杵尊(ににぎのみこと)に随伴し、古事記には中臣連(なかとみのむらじ)の祖となったとある。 名前の「コヤネ」は「小さな屋根(の建物)」の意味で、託宣の神の居所のことと考えられる。 また、江戸時代後期の国学者平田篤胤(ひらた あつたね)の説では、この神は思兼神(おもいかねのかみ)と同一神であるとしている。