ニニギ 名

 


古事記』では天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命天邇岐志国邇岐志天日高日子、『日本書紀』では天饒石国饒石天津彦火瓊瓊杵尊天津日高彦瓊瓊杵尊彦火瓊瓊杵火瓊瓊杵などと表記され、一般には瓊瓊杵尊瓊々杵尊邇邇芸命(ににぎのみこと)と書かれる。




· 「アメニギシクニニギシ」(天にぎし国にぎし)は「天にも地にも親和的である」の意。


· 「アマツヒコ」(天津日高)は神をたたえる美称であり、高天原と関わる神であることを示す。


· 「ヒコ」(日子)は日神(にちじん)である天照大御神の嫡流の男子であることを示す。


· 「ニニギ」は稲穂がにぎにぎしく成熟することの意。


· 「ニニギ」は「ニギニギしい」の意で、「にぎやか」と同語源である。



神話上ニニギの一族とされている天忍穂耳尊(アメノオシホミミ)や火照命(ホデリノミコト)・火闌降命(ホスソリノミコト)・彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)とは名前に稲穂の「ホ」がある点で共通している。