餅まき(もちまき)
餅まき(もちまき)、または餅投げ(もちなげ)とは、上棟式(じょうとうしき)などの神事に際して集まった人々へ餅をまく行事である。
由来は、上棟式(建前)などで災いを払うために行われた神事である散餅(さんぺい)の儀(もしくは散餅銭(さんぺいせん)の儀)が発展的に広まったものである。神社での祭事においても餅まきは行われるようになった。
典型的な餅まきは、上棟式を終えた後、建設中の住宅の屋根などから餅をまく形式である。餅は、紙やラップフィルムでくるまれることが多い。また、紅白の餅が使用されるのが一般的である。地域によっては、餅以外にも「赤い紐を通した5円玉・50円玉」といった小銭をまくなどの独自性もある。1980年代以降、建て売り住宅の一般化、近所づきあいの希薄化などのため上棟式自体が減少したが、餅まき自体は神社や地域の祭り(ごく一部の大学祭でも見られる)などの際に、祝い事として広く行われている。
山口県内の祭りやイベントでは必ずといっていいほど締めくくりは餅まきである。山口県阿東地区では毎年秋に「餅ひろい世界選手権」として餅まきが行われる。
事故
· 1956年(昭和31年)1月1日、新潟県 弥彦神社(いやひこじんじゃ、やひこじんじゃ)に餅まきに集まった参拝者が将棋倒しとなり、124人が死亡した。(弥彦神社事件)