依り代 ホトケ
柳田國男は、ホトケと呼ばれる道具(墓標あるいは位牌、オシラサマ)が存在した調査結果
から、「仏教以外の、ホトケという」よりしろがあったという説を提唱している。また、「霊は窪んだ物に依る」という思想を継承していた日本人が、仏教を受容した際 「ホトケというカミ」の説明として、善光寺(ぜんこうじ)の「臼に乗った仏像」伝承があったのではとする。なお白川静(しらかわ しずか)は、仏の語源について、「ブッダの音訳であるが、ケは不明」とし、ホトケの語源に「缶(ホトギ)」起源説が抜きがたく存在する。