御嶽教(おんたけきょう)
御嶽教(おんたけきょう)は奈良県奈良市に教団本部(御嶽山大和本宮)を置く教派神道で、神道十三派の一つ。創始者は下山応助(しもやま おうすけ)とされている。
信者は約50万人。長野県木曽郡木曽町(きそまち)に御嶽登拝の安全を祈願するための神殿である木曽大教殿がある。御嶽山(おんたけさん)を信仰根本道場としている。
江戸時代に覚明(かくめい)行者が黒沢口登山道、普寛(ふかん)行者が王滝口登山道を開闢する。御嶽大神を崇拝する信仰者が集団結合して1882年に立教独立。 経典は「御嶽教経典」と、準経典として「御嶽教神拝詞集」(おんたけきょうしんぱいししゅう)と「御嶽教信仰規範」がある。
祭神は国常立尊(くにのとこたちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(スクナビコナノミコト)の三柱の大神を奉斎主神として「御嶽大神」と奉称し、木曽御嶽山の開闢大道彦たる覚明、普寛の二霊神を崇敬神として「開山霊神」と奉称する。また天神地祇八百万神を配祀神としている。
修験道を起源としているが、仏教色は薄く祭祀も神道に準じている。