「神社神道」の語の由来


神社神道という言葉は比較的新しく、明治以降、教派神道と区別するためにつくられた。1882年(明治15年)1月24日の内務省達乙第7号「自今神官ハ教導職二兼補ヲ廃シ葬儀二関係セサルモノトス」により、「神社神道は宗教ではない」とし、宗教(教派神道・仏教)と祭祀(神社神道)を分離させ、神道は国の祭祀として非宗教とされた。



第二次世界大戦終結までの間、政府に保護され、明治末頃から、これを国家神道と称していた。



さらに、これを国家的神道と称し、そして、「国体神道」と「神社神道」とに細分して説を展開した有力な学者もいた。第二次世界大戦前は神社神道とは近代になって政府による統制の加わった神社における儀礼・思想・組織を指す言葉であったのである。