伊勢の神宮における神饌 自給自足 野菜・果物
神宮で用いられる野菜は伊勢市二見(ふたみ)にある神宮御園(じんぐうみその)で栽培される。広さおよそ2ヘクタールの畑で栽培される作物は野菜30種、果物20種ほどになり、天候や病気、連作障害をおこす作物などを考慮し、白菜、キャベツ、大根、ブロッコリー、菜花、キュウリ、カボチャ、まくわ瓜、ゴボウ、胡蘿蔔(こらふ。ニンジン)、蓮根、山芋、蕪(かぶ)、里芋、芋茎(ずいき)、慈姑(クワイ)、大角豆(ササゲ)、莢菜豆(サヤインゲン)、はじかみ、ほうれん草、春菊、三つ葉、筍、独活(ウド)、枝豆、芹(セリ)、百合根、蕃茄(ばんか。トマト)、馬鈴薯、栗、枇杷(ビワ)、蜜柑、葡萄、柿、メロン、梨、金柑などが栽培され、伊勢での栽培に適さない山葵(わさび)やリンゴは契約農家から取り寄せられる。神前へ献供するため臭いの強い野菜は作られず、かつては西瓜も栽培されたが、折櫃に入らず、生饌に適さないため現在では栽培されていない。