祖霊(それい、みおやのみたま)
祖霊(それい・みおやのみたま)とは、先祖の霊のこと。
祖霊とは死者の霊のうち、死霊とはならず、死後の世界へ旅立った精霊(しょうりょう・しょうろう)のうち、直系の子孫が居るもの。
柳田國男(やなぎた くにお)は、傍系の子孫や縁故者が弔いをされるものなどが祖霊と呼ばれているとした。
柳田國男は、神道の死生観では、人は死後、インドの仏教のように転生したり、日本の仏教のように地獄や極楽へ行ったり、キリスト教のような遠い死者の世界に行ったりするのではなく、生者の世界のすぐ近く(山中や海上の他界(たかい))にいて、お盆や正月に子孫の元に帰ってくると考える、と解釈した。