八幡造 構造
切妻造、平入の2つの建物前殿(まえどの)・後殿(うしろどの)を前後に連結させ、中間に1間の相の間(あいのま)が付く。
前殿を外殿(がいでん)・礼殿(れいでん)・細殿(ほそどの、さいでん)・出殿(しゅつでん)・出居殿(いでいどの)といい、後殿を内殿(ないでん)とも呼ぶ。
前殿に椅子、後殿に帳台が置かれ、ともに神座(しんざ)である。昼は前殿、夜は奥殿(おくでん)に神が移動するとされる。
屋根
前殿と後殿の軒の接する谷間に金属製の樋(とい)を渡して雨水を受ける構造になっている。
側面切妻の破風(はふ)は、懸魚(げぎょ)で修飾される。
柱
左右対称で、左右方向には偶数本の柱が配される。
壁
正面中央の1か所に観音開き御扉が、相の間の両側面にも扉が設けられている。 外側には回縁が廻らされる。
床
相の間の床だけ低いのが古式である。