神社 歴史 近代社格制度


明治4年に、神社を「国家の祭祀」として、基本的な制度が改められた。伊勢神宮を除く全国の神社は官社と諸社に大別され、官社は官幣・国幣の各々を大中小社、諸社は府・藩・県・郷の各社に分類された。但し廃藩置県のため、藩社への列格はなかった。社格を有しない神社は無格社といわれた。明治5年に別格官幣社が設定され、楠正成を祭る湊川神社(みなとがわじんじゃ)が最初に列せられた。別格官幣社は皇室や国家のために偉勲を残した人物を祀る神社が主に列格した。官国幣社は、神社祭祀令により、大祭、中祭、小祭が規定された。国家の祭祀にふさわしくない神社は淘汰され、1898年(明治31年)あった20万社は、1916年(大正5年)には約12万社になった。