神としての天狗 天狗と迦楼羅(カルラ)天


天狗は、一説に仏法を守護する八部衆の一、迦楼羅天(かるらてん)が変化したものともいわれる。カルラはインド神話に出てくる巨鳥で、金色の翼を持ち頭に如意宝珠を頂き、つねに火焔を吐き、を常食としているとされる。奈良の興福寺(こうふくじ)の八部衆像では、迦楼羅天には翼が無いが、京都の三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)の二十八部衆の迦楼羅天は一般的な烏天狗のイメージそのものである。