中国の山岳信仰中国の山岳信仰 中国において泰山(たいざん)、衡山(こうざん)、嵩山(すうざん)、華山(かざん)、恒山(こうざん)は五岳(ごがく)と呼ばれ、神格化されている。本来は山自体を信仰する山岳信仰であったと考えられるが、盤古(ばんこ)神話や五行思想と結びついて、道教の諸神のひとつに変容している。ただ、泰山についてはいまだに別格であり、道教の聖地であるだけでなく、岱廟(たいびょう)、石敢當(いしがんどう)など、他と異なる山岳信仰の形態を残している。