日本の磨崖仏


日本の磨崖仏の造立開始時期は平安時代初期までさかのぼると言われ、狛坂寺(こまさかでら)址の三尊磨崖仏(滋賀県栗東市)は最初期の事例とされている。平安時代前期から後期に移行すると、各地に多くの磨崖仏が盛んに造立されるようになり、分布は九州地方近畿地方関東地方北陸地方東北地方に広がった。中でも大分県には全国の磨崖仏の6~7割が集中していると言われる。