秘密集会タントラ 流派


『秘密集会タントラ』成立後のインドでは、その実践を巡って、いくつかの流派が生じた。



主なものは、以下の二流派である。


· ジュニャーナパーダ流- ジュニャーナパーダの著作に始まる。9世紀初頭に流行。


· 聖者流(しょうじゃりゅう) -密教のナーガールジュナ龍樹。りゅうじゅ)や、アーリヤデーヴァ提婆。だいば)といった人物を代表とする、大乗仏教の中観派の僧達を信奉しそれらの人物の名と混同されやすい名前を持つ、後代の密教の人々の著作に始まる。9世紀以降に流行。



なお、ツォンカパを祖とするチベット仏教の最大宗派であるゲルク派は、後者の聖者流を採用・継承している。