ニンマ派の特徴 テルマとテルトン
テルマ(埋蔵経典、terma)はニンマ派を特徴づける重要なものである。いわゆるニンマ派の教義の伝達は、師から弟子へと受け継がれる「師資相承」(ししそうしょう)のカマと、発見されたテルマから新たに得られるものの2種類からなる。
ニンマ派の教義によれば、祖師パドマサンバヴァは9世紀、後のチベット人のためにニンマ派の教えの真髄をさまざまな形で埋蔵したとされる。この埋蔵されたものがテルマであり、それを発掘する重要な役割と才能を与えられた僧やトゥルク(転生者)がテルトンである。