「准胝法」の特徴 ⑤
5.「准胝法」の壇は、准胝観音の三昧耶形である寶瓶(ほうびょう)を壇上の中央、及び四方に置いて荘厳する点。
· 金剛智三蔵訳の『仏説七倶胝仏母准提大明陀羅尼経』には、「壇上に描いた曼荼羅の四隅と中央に、各々に香水を満たした寶瓶を置く。行者が、西あるいは東に向かって座して真言を1080回唱えれば、成就の相として、その寶瓶が自ずから回転し、色々な方向に動き、あるいは高く飛び上がる」と説かれ、不空三蔵訳の『仏説七倶胝仏母所説陀羅尼経』には、「香水を満たした寶瓶を壇上の中央に置き、真言を唱えれば、その寶瓶が動き、回転して、求めるところの願いが成就するのを知ることが出来る」と説かれている。