薬師如来 東照権現信仰


江戸時代に初代将軍 徳川家康が神格化されて神君と呼ばれるようになった。当時徳川将軍家ブレーンであった天海(てんかい)大僧正などの働きもあり、朝廷より徳川家康に「東照大権現」の神号が下され、天台宗系の山王一実神道(さんのういちじつしんとう)によって日光東照宮に祭祀された。この東照権現信仰では薬師如来を本地とした。



また、徳川家康は生母 於大の方(おだいのかた)鳳来寺ほうらいじ。愛知県新城市)の本尊の薬師如来に祈願して誕生したと言われ、家康は薬師如来が人間界に現れたものとも言われる。