中国の精進料理 材料、調理法


野菜、きのこ、豆腐、蒟蒻(こんにゃく)など、日本と共通する素材の他、日本ではあまり使われていないものとして、緑豆念珠藻ネンジュモ。髪菜(はっさい))、クログワイ(「荸薺」)、ワスレグサの蕾(「金針菜」)、棗(なつめ。つぶして餡にする)などがあり、香辛料では華北山椒(「花椒」)、小茴香(こういきょう。フェンネル)、、トウシキミ(大茴香、「八角」)などがある。



また、出汁は大豆もやしニンジン広東セロリ大根シイタケの石突き(軸)を使うもの、シイタケの石突きに少量ソラマメを加えるもの、大豆もやし、サトウキビに少量ナツメとシイタケを加えるもの、白菜の葉、大豆もやし、ニンジンの皮、大根の皮、広東セロリを使うものなどがある。日本の精進料理でよく使う昆布などの海草、特に出汁用のものは、中国では使用は限られ、風味が異なる。



調理法では煮物蒸し物のほかに、揚げ物炒め物が多用され、さらに揚げてから煮たり、揚げてから蒸すなどの複合した調理法を用いる場合が多いなどの違いがあるが、普茶料理(ふちゃりょうり)ではこれらの調理法も取り入れている。