尼五山(あまござん)


尼五山(あまござん)とは、室町時代五山の制に倣って尼寺に導入された臨済宗寺格尼寺五山(あまでらござん)という。



京都五山鎌倉五山に倣って京都鎌倉に各5ヶ寺が定められた。



住持には皇室摂関家以下有力公家足利将軍家(鎌倉では鎌倉公方家)などから輩出される事が多かった。応仁の乱後に衰微し、護念寺(ごねんじ)・檀林寺(だんりんじ)・東慶寺(とうけいじ)が男性住持に改めたり改宗したりして尼寺の形式を失った姿で存続しているのみで、他はいずれも廃絶した。


京都尼五山

· 景愛寺(けいあいじ)


- 京都市上京区西五辻東町(五辻大宮とも)にあった臨済宗の尼寺。京都尼五山の首位。開創は建治3年(1277)、開山は如大尼(にょだいに)。室町時代に栄えたが、のちに廃絶した。末寺に宝鏡寺(ほうきょうじ)がある。



· 護念寺(ごねんじ)- 京都府京都市上京区南佐竹町、第二位


· 壇林寺(だんりんじ)- 嵯峨野にある檀林寺は無関係。第三位


· 恵林寺(えりんじ)- 第四位


· 通玄寺(つうげんじ)- 第五位


鎌倉尼五山

· 太平寺(たいへいじ)- 第一位


· 東慶寺(とうけいじ) - 第二位


· 国恩寺(こくおんじ) - 第三位


· 護法寺(ごほうじ) - 第四位


· 禅明寺(ぜんみょうじ) - 第五位