和讃
「和讃」は、「讃歎」の流行の後を受け平安時代中期頃には成立・定着する。和讃は、広く民衆の間に流布し、仏教の布教だけでなく、日本の音楽にも大きな影響を与え、民謡や歌謡、ことに演歌などの歌唱法に影響の形跡がある。
古和讃
平安時代中期~後期に作成された「古和讃」という。
伝良源(りょうげん。912年 - 985年)
『本覚讃」(ほんがくさん)
千観(せんかん。918年 - 984年)
『極楽浄土弥陀和讃』(ごくらくじょうどみだわさん)
源信(げんしん。942年 - 1017年)
『極楽六時讃』(ごくらくろくじさん)
『来迎讃』(らいごうさん)などがある。
ほとんど平安中期の天台浄土教によって流布したものである。