正法眼蔵（しょうぼうげんぞう）
正法眼蔵（しょうぼうげんぞう、正法眼藏）は、主に禅僧である道元が執筆した仏教思想書を指す。正法眼蔵という言葉は、本来は仏法の端的な、すなわち肝心要の事柄を意味する。禅家はこれをもって教外別伝の心印となす。著者によって大別すると、次の3種類に分かれる。
1 『正法眼蔵』
- 3巻。大慧宗杲（だいえ そうこう）著
2 （仮字）『正法眼蔵』（仮名記述）
- 75巻＋12巻＋拾遺4巻（現在の研究結果による）。道元著
3 （真字）『正法眼蔵』（漢文記述）
- 300則の公案集。道元選（ただし道元による若干の変更あり）
ここでは、2番目の道元著（仮字）『正法眼蔵』について述べる。