日本における曹洞宗 著名な寺院 大本山(根本道場)
両大本山の住職を貫首(かんじゅ)といい、2人の貫首が2年交代で管長(かんちょう。宗門代表)となる。
尊称として住んでいる場所にちなみ、永平寺貫首を不老閣猊下(ふろうかくげいか)、総持寺貫首を紫雲台猊下(しうんたいげいか)とも呼ぶ。
· 永平寺(えいへいじ)
- 福井県永平寺町(貫首:福山諦法(ふくやま たいほう)禅師)/
寺紋=久我山竜胆紋(久我竜胆紋・久我竜胆車紋)
o 寛元(かんげん)2年(1244年)に、道元が越前の波多野義重(はたの よししげ)の要請で開く。
§ 東京別院長谷寺(ちょうこくじ)- 東京都港区
§ 名古屋別院 - 愛知県名古屋市東区代官町
§ 永平寺鹿児島出張所 紹隆寺(しょうりゅうじ)
- 鹿児島県姶良(あいら)市平松
· 總持寺(そうじじ)
- 横浜市鶴見区(貫首:江川辰三(えがわしんざん)禅師)/
寺紋=五七桐紋
o 元亨(げんこう、げんきょう)元年(1321年)に、瑩山紹瑾が能登の定賢律師(じょうけんりっし)の要請で石川県輪島市門前町に開く。明治31年(1898年)に火災で焼失し、明治44年(1911年)に現在地に移転。
§ 總持寺祖院(そうじじそいん)
- 明治38年(1905年)より元の地(石川県輪島市門前町)に復興
§ 北海道別院法源寺(ほうげんじ)
- 北海道松前郡松前町松城
歴史的には正法寺(しょうぼうじ。岩手県奥州市)が奥羽二州の本山、大慈寺(だいじじ。熊本県熊本市)が九州本山であった期間があるが、元和(げんな)元年(1615年)の寺院法度により永平寺、總持寺のみが大本山となる。また、江戸時代に来日した明僧、東皐心越(とうこう しんえつ)によって開かれた曹洞宗寿昌派は祇園寺(ぎおんじ。茨城県水戸市)を本山とした。心越の法系は道元と別系であったが明治維新後、合同した。