仏壇 開眼供養
仏壇を購入したら僧侶に開眼(かいげん。法要)を依頼する。いわゆる「精根(しょうねん、しょうね)入れ」のことで、仏像や掛軸、位牌に対して行う。これをすることによって初めてご本尊や位牌が礼拝の対象になり、仏壇も箱から仏壇になる。宗派により、入仏式(にゅうぶつしき)、御移し(おわたまし)、入魂式、お霊入れ、お魂入れなどと言う。祝い事であり、水引(みずひき)は紅白となる。表書きは「開眼供養料」、「入仏式 御布施」などとする。購入日から余程日があいていなければ、法要の際に一緒に依頼することが多い。仏壇を処分する際には「精根抜き」をする。また仏壇の移動・洗濯などの際にも、一旦「精根抜き」をしてから終了後に「精根入れ」をする。日蓮正宗では、新たに本尊が下付された場合に僧侶の導師により入仏式が行われ、寺院が新たに創設された場合や本堂安置の本尊を新たに迎えた場合、本堂が建て替えられた場合に法主を迎えて入仏式(本堂再建で、かつ本尊が下付されない場合は本尊修復後の開眼供養を兼ねて落成式)が行われる。引越しや仏壇の購入の場合は遷座式として行われる場合が多い。仏壇に対し「精根抜き」「精根入れ」は行わない。