仏壇 形状


仏壇には扉が付いている。寺院の山門(さんもん)を見立てたものと言われる。また寺院の本堂において内陣(ないじん)との境には巻障子(まきしょうじ)がある。そのため、仏壇の扉の内側も障子が付く。仏壇内部は基本的に三段になっており、中の一番高い中央の檀を「須弥壇(しゅみだん)」と呼ぶ。須弥山(しゅみせん)を象ったものとされる。須弥壇の上は「宮殿(くうでん)」と呼ばれ、本尊をまつる。各宗派の本山寺院の内陣を模して造られるため、宗派によりつくりが異なる。その左右には脇侍仏や祖師をまつる。須弥壇を含めた最上段には「高欄(こうらん)」が付く。その下の段に位牌を置く。位牌が複数ある場合は、向かって右・左・右と交互に並べる。戦後、仏壇の左右両側面の上部に穴が開けられるようになった。これは灯籠(灯篭)の配線用のコードを通すためのものである。