血脈相承(けちみゃくそうじょう)(日蓮正宗)
日蓮正宗における血脈相承(けちみゃくそうじょう)とは、宗祖日蓮が第2祖日興へ本門戒壇の大御本尊をはじめとする仏法の一切を譲った、とすること。
位置付け
日蓮正宗では、第2祖日興は、1282年(弘安5年)の二箇相承(にかそうじょう)に基づき宗祖日蓮から「唯授一人の血脈相承」(ゆいじゅいちにんのけちみゃくそうじょう)を受け、以後、大石寺歴代(第3祖日目(にちもく)・第4世日道(にちどう)・第5世日行(にちぎょう))に順次伝えて現法主第68世日如(にちにょ)に至っている、とする。これによって、日蓮正宗の正統性と、時の法主による本尊に関する一切の専有性が保証される、とする。創価学会は、「唯授一人の血脈相承」を否定、もしくは認めた上でその断絶や汚れを主張している。
根拠
日蓮正宗が採用する血脈相承に関する根拠は、以下の通り。
· 「血脈並びに本尊の大事は日蓮嫡々座主伝法の書、塔中相承の稟承唯授一人の血脈なり。相構へ相構へ、秘すべし伝ふべし」(『本因妙抄』)