日蓮正宗 教義
本迹勝劣、日蓮本仏論を唱え、大石寺に伝えられる本門戒壇の大御本尊(ほんもんかいだんのだいごほんぞん)と唯授一人の血脈(ゆいじゅいちにんのけちみゃく)を仏法の根本とする。
基本
基本的教義は、宗教の五綱・宗旨の三箇(三大秘法)・血脈相承である。宗祖を本仏と仰ぎ、本門戒壇の大御本尊を信じ、題目を唱え(唱題)続けるならば、どんな者でも必ず一生のうちに成仏できる、としている。また、仏教各宗派によってさまざまな戒律が説かれているが、日蓮正宗における戒とは捨悪(しゃあく)と持善(じぜん)である。
経釈章疏は、法華三部経・宗祖遺文(『日蓮大聖人御書』)・派祖遺文・大石寺第9世日有(にちう)遺文・大石寺第26世日寛(にっかん)遺文を正依とし、天台宗系統の摩詞止観10巻および弘決(ぐけつ)・法華玄義(ほっけげんぎ)10巻および釈籤(しゃくせん)・法華文句(ほっけもんぐ)10巻および疏記を傍依としている。
仏教の基礎である三宝は、以下のように説いている。「末法の三宝とは、久遠元初自受用報身如来の再誕、法即人の主師親三徳、本因妙の教主日蓮大聖人が仏宝であり、人即法の本地難思の境智冥合、事の一念三千、無作本有の南無妙法蓮華経の大曼荼羅が法宝であり、大白法を正しく継承された日興上人を随一とする歴代の法主上人が僧宝である。」。多宝塔や釈迦・多宝如来、等の仏像の制作・崇拝は一切禁止されている。