真言宗 古義派・新義派
真言宗は日本の仏教宗派の中では分派の多いものの1つである。13世紀末に古義真言宗と新義真言宗に別れ、さらにそこから多種多様な教義が展開して現在に至っているのが特徴である。
古義派
大日如来の本地法身説の教学(古義)による。現実世界の一事一物が法身(ほっしん。真理そのものを仏の身体とみなす)の大日如来の説法であると説いている。
新義派
覚鑁(かくばん。興教大師)を派祖とし、大日如来の加持身説(かじしんせつ)の教学(新義)による。現実世界の一事一物は、加持身の大日如来の説法であると説いている。