真言宗 真言八祖


密教がインドで起こり、中国を経て、空海(弘法大師)に伝えられ、日本で独立した宗派として真言宗を開くまでに、八祖を経て伝えられたとする伝承がある。これを真言八祖(しんごんはっそ)という。



付法(ふほう)の八祖伝持(でんじ)の八祖の二つがあり、空海は著作『秘密曼荼羅教付法伝』(ひみつまんだらきょうふほうでん)真言付法伝(しんごんふほうでん)で、真言密教の起源と付法の七祖・伝持の七祖(付法・伝持の八祖の内、弘法大師を除く七祖)の伝記や付法の系譜を記している。

真言宗のほとんどの寺院は、本堂などに真言八祖((伝持の八祖)・絵像で制作されることが多い)が祀っているのが特徴の一つである。