大般涅槃経 大乗発展途上の涅槃経


大乗に至る過渡期のものとして、数種の涅槃経が漢訳として現存する。たとえば『遺教経』(ゆいきょうぎょう)では、釈迦仏が入滅に臨じて、その遺言として教誨を垂れたものである。ちなみに禅宗では特に重んじて仏祖三経の一つとしている。