真言宗未決文 反論
徳一が疑問を投げかけた相手である空海は、『広付法伝』のなかで第十一「鉄塔の疑」について触れるのみで、他は黙殺する形となった。そのため、後世、真言宗だけでなく、天台宗からも繰り返し反論がなされた。
· 安然『菩提心義略問答抄』
· 信証『住心品抄』(現存せず。『密宗要決鈔』に逸文)
· 済暹『疑難決断抄』(現存せず。『密宗要決鈔』『明矢石論』に逸文)
· 房覚『未決答決』
· 海恵『密宗要決鈔』
· 宣淳『明矢石論』…天台円教の立場から『真言宗未決文』、真言宗の双方を批判。
· 了賢『他師破決集』
· 杲宝『杲宝私抄』
· 杲宝『アシキヤ鈔』
· 杲宝『宝冊鈔』
· 杲宝『未決答釈』