声聞(しょうもん)


声聞 (しょうもん、サンスクリット:श्रावक Sraavaka)という用語はジャイナ教の経典にも見られるものであり、仏教成立以前からインドで広く用いられていたものであることはほぼ間違いない。仏教では、古くは縁覚も声聞であり声聞縁覚地、声聞縁覚乗などのように表現された。また、菩薩も声聞であり声聞菩薩地、声聞菩薩乗などのように表現された。この名残りは日本の仏教にも垣間見られ、彫像や絵図に表される地蔵菩薩の頭型は声聞形であるとされる。


四大声聞

法華経』授記品において、釈尊から未来の成仏の記別にあずかった4人の大弟子を総称して四大声聞という。その4人とは次のとおり。


· 摩訶迦葉(まかかしょう)

· 須菩提(しゅぼだい)

· 迦旃延(かせんねん)

· 目連(もくれん)