波羅提木叉 構成
内容別に、以下の8種類に大別される。
1 波羅夷(はらい、pārājika(パーラージカ))
僧団(僧伽)追放の大罪。
2 僧残(そうざん、梵: saṃghāvaśeṣa(サンガーヴァシェーサ)、巴: saṇghādisesa(サンガーディセーサ))
波羅夷に次ぐ重罪。僧団(僧伽)には残れるが、一定期間資格を剥奪される。
3 不定(ふじょう、aniyata(アニヤタ))
女性と2人きりになること。比丘(男性出家者)のみを対象とする。上記内の罪を犯していないか嫌疑がかけられ、追求される。
4 捨堕(しゃだ、梵: naiḥsargika-prāyaścittika(ナイヒサルギカ・プラーヤシュチッティカ)、巴: nissaggiya-pācittiya(ニッサッギヤ・パーチッティヤ))
禁止物の所持、もしくは禁止方法での物品の獲得。懺悔が必要。
5 波逸提(はいつだい、梵: prāyaścittika(プラーヤシュチッティカ)、巴: pācittiya(パーチッティヤ))
様々な好ましくない行為。懺悔が必要。
6 提舎尼(だいしゃに、梵: pratideśanīya(プラティデーシャニーヤ)、巴: pāṭidesanīya(パーティデーサニーヤ))
食物の授受に関する禁則。懺悔が必要。
7 衆学(しゅがく、sekhiya(セーキヤ))
服装、飲食、説法などにまつわる禁則。懺悔が必要。
8 滅諍(めつじょう、梵: adhikaraṇa-śamathā(アディカラナ・シャマター)、巴: adhikaraṇa-samathā(アディカラナ・サマター))
僧団内の紛争収拾にまつわる規則。懺悔が必要。