山伏 修験十六道具
山伏独特の修験十六道具は、それぞれ不二(ふに)の世界、十界、不動明王、母胎などを象徴する。これらを身にまとい行を修めることにより、修験者はその力を身につけることができるのである。
1.頭襟(ときん)
2.鈴懸(すずかけ。篠懸)
3.結袈裟(ゆいげさ。不動袈裟)
4.最多角念珠(さいたかくねんじゅ)
5.法螺(ほら)
6.斑蓋(はんがい。檜笠(ひがさ))
7.錫杖(しゃくじょう。菩薩錫杖)
8.笈(おい。箱笈(はこおい))
9.肩箱(かたばこ)
10.金剛杖(こんごうづえ、こんごうじょう)
11.引敷(ひしき)
12.脚半(きゃはん。脚絆)
13.八目の草鞋(やつめのわらじ)
14.檜扇(ひおうぎ)
15.柴打(しばうち)
16.走縄(はしりなわ。螺緒(かいのお))
17.簠簋扇(ほきせん) (カンマン着)
上がその一覧であるが、1.から12.を山伏十二道具、1.から16.までを山伏十六道具という。 胸に付けられたぼんぼりは結袈裟の梵天という。