ブラーフマナ
ブラーフマナ (ब्राह्मण)とは、ブラフマンの派生形容詞、転じて名詞で「ブラフマンに属する(もの)」の意味。
1 カースト制の司祭階級。バラモン(ブラフミン)ともいう。
2 ヴェーダの祭儀書。本項で詳述。
ブラーフマナは、ヴェーダのシュルティ(天啓文書)のうちの一つ。サンスクリットの古語であるヴェーダ語で書かれ、ブラーフマナ時代(およそ紀元前900年 - 紀元前500年の間)にそれぞれ成立したとみられる文書群である。祭儀書、梵書とも表現される。
これらはヴェーダの注釈書であり、ヴェーダの祭儀を解説している。
最も古いブラーフマナは黒ヤジュル・ヴェーダを論評する散文であり最初の数世紀に書かれているが、断片的にしか現存しない。