仏教 三法印(さんぼういん)
仏教における3つの根本思想。三法印の思想は古層仏典の法句経(ほっくぎょう)ですでに現れ、「諸行無常・諸法無我・一切行苦」が原型と考えられる。 大乗では「一切行苦」の代わりに涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)をこれに数えることが一般的である。これに再度「一切行苦」を加えることによって四法印とする場合もある。
1 諸行無常(しょぎょうむじょう)
- 一切の形成されたものは無常であり、縁起による存在としてのみある
2 諸法無我(しょほうむが)
- 一切の存在には形成されたものでないもの、アートマンのような実体はない
3 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
- 苦を生んでいた煩悩の炎が消え去り、一切の苦から解放された境地が目標で
ある
4 一切行苦(いっさいぎょうく)
- 一切の形成されたものは、苦しみである