日本における仏足石
日本には奈良時代に唐を経て伝わり、日本各地に存在する。
とくに奈良薬師寺にあるものが有名である。薬師寺のものは753年(天平勝宝5年)天武天皇の孫 文屋智努(ふみやのちぬ=智努王(ちぬおう))によってつくられた日本最古のものである。同じ薬師寺には仏を礼賛した仏足石歌(ぶっそくせきか)21首(「恭仏跡」17首・「呵責生死」4首)が刻まれた仏足跡歌碑がある。この仏足跡歌碑に刻まれた歌は、五・七・五・七・七・七の6句からなり、記録に残る歌でこの歌体による和歌は、この歌碑に刻まれたものがほとんどであることから仏足石歌体とよばれている。