丑寅勤行(うしとらごんぎょう)



丑寅勤行(うしとらごんぎょう)とは、日蓮正宗及びその流派で、広宣流布を祈願してからの時間にかけて行われる勤行(ごんぎょう)のこと。






丑寅の刻とは深夜のおおむね午前2時から午前4時にかけての時間帯。この時間は


1 釈迦が菩提樹下で成道した時間である


2 また三世(過去・現在・未来)の諸仏が成道した時間である


3 日蓮が竜の口で法難を受けた時間で、末法本仏としての本地を顕した


4 日蓮が入寂(にゅうじゃく。宗祖の死。入滅(にゅうめつ))前に弟子檀那(だんな)に波木井書(はきいしょ)を遺して、自らの霊鷲山(りょうじゅせん)の艮(うしとら)の廊で待つことを誓った



これらを理由として、総本山において法主が丑寅の時刻に勤行することを丑寅勤行といわれるようになった。なお、日蓮正宗においては同時刻に法主以外が行っても丑寅勤行とはいわないとされる。