ビンドラ・バラダージャ



ビンドラ・バラダージャ(賓度羅跋囉惰闍、Pindola Bharadvaja)は、釈迦仏の弟子。

弟子中でも獅子吼(ししく)第一と称される。また十六羅漢(じゅうろくらかん)の一人。


漢訳では、賓度羅跋羅闍、賓頭盧突羅闍(とらじゃ)、賓頭盧頗羅堕(はらだ)などとも音写し、名がビンドラ、姓をバラダージャである。名前の意味は、不動、利根という。バラダージャはバラモン十八姓の中の一つである。略称して賓頭盧(びんづる)尊者と呼ばれる。





出身

彼の出身・身辺は諸説ある。

1 ヴァンサ国コーサンビー(もしくは城)のウダヤナ(優填、うでん)王の家臣で、王はその精勤なるを見て出家せしめたという。

2 もしくはその家臣の子で、幼時に仏教に帰依し、出家学道して沙弥しゃみ。年少の比丘)となり、後に具足戒を受けて諸処に遊行伝道したという。



人物

彼は、博識であり慈悲深く十善を尊重し、阿羅漢果を得て神通力を得た。白髪長眉の相があったといわれる。

彼の説法が他の異論反論を許さずライオンのようであったため獅子吼第一といわれるようになった。優填王(うでんのう)が仏教に帰依したのは、夫人の勧めという説もあるが、賓頭盧尊者の説法によるとも伝えられる。