酒呑童子を題材にした作品



歌舞伎

§ 大江山酒呑童子』(おおえやま しゅてんどうじ)

萩原雪夫十七代目中村勘三郎に充てて書き下ろした長唄舞踊劇。昭和38年 (1963) 6月歌舞伎座初演。



映画

酒呑童子や大江山の鬼退治を題材にした映画は、戦前から戦後にかけて数本製作されている。


§ 大江山酒呑童子

昭和35年 (1960) 大映京都田中徳三監督。当時の大映オールスターキャストで製作された豪華大作。出演:長谷川一夫(酒天童子)、市川雷蔵(源頼光)、勝新太郎(渡辺綱)、本郷功次郎(坂田金時)他。



郷土祭り

§ 神田祭(かんだまつり)

東京都千代田区にある神田明神で毎年5月に行われる「神田祭」では、2年に一度の本祭でのみ実施される神幸祭の附祭(つけまつり)として、源頼光・頼光四天王・従者達に扮した人々が酒呑童子の首をかたどった山車(だし)と共に練り歩く「大江山凱陣」が行われる。この行事はかつて同祭が「天下祭(てんかまつり)と呼ばれていた頃に人気を誇った曳物(ひきもの)の一つで、『江戸名所図会』の「神田明神祭禮」図にもこれを見て取ることができる。その後曳山が失われたことにより長らく途絶えていたが、平成19年 (2007) の神幸祭で文化資源学会の協力により高さ4メートルのバルーンとして復元され、約170年ぶりに復活した。


§ 唐津くんち

佐賀県唐津市で毎年11月に行われる唐津神社(からつじんじゃ)の秋季例大祭「唐津くんち」では、米屋町の「酒呑童子と源頼光の兜」が市内を巡幸する。


§ 酒呑童子行列

酒呑童子の出生伝説がある越後国は新潟県燕(つばめ)市では、同市の秋期イベント「酒呑童子行列」などでよさこい風演舞チーム「酒呑童子」がその伝説をコンセプトにした演舞を披露している。