厄年の根拠
厄年は出典が無い事から迷信ともされているが、それを踏まえた上で医学的な厄年の説明なども行われており、日本医科大学の病理学者だった金子仁(かねこ ひとし)が『厄年の科学』(1976年・カッパ・ホームス。現在絶版)という新書を発表している。
19歳、25歳は青春期に当たり、また33歳、42歳は青春期を過ぎ、中高年期への過渡期に当たる事から、人生のうちでも曲がり角でもあり、男性の場合は社会的にも責任が重くなり、それゆえ精神的・肉体的にも疲労などが多く、女性の場合は子育てあるいは主婦として非常に多忙な時期でもあり、不慮の事故やけが、病気なども起こりやすいとしているが、統計的にはそのような物は存在しない。
本厄の年に「厄払い」(やくばらい)・「厄除け」(やくよけ)を行い、神仏の加護を受けて凶事や災難を未然に防ぐ慣習もある。また、凶事が起こらなくとも、大厄の年齢では肉体的にも体力の低下や反射神経の鈍化など、衰退が顕著になる時期でもあり、医師の診察を受けた際に体調不良を訴えやすいともいう。健康管理などの面でも注意が要される年頃でもあるともいう。