説話文学に見られる鬼
百鬼夜行(ひゃっきやこう)
§ 平安時代に都の中を歩いてゆくとされた化け物行列のことである。『宇治拾遺物語』巻一の十七で修行僧が龍泉寺(りゅうせんじ)という寺で、百鬼夜行に遭った話が伝わっている。また、『今昔物語集』にも巻第十四に若者が百鬼夜行に遭ったという話が伝わっている。当時、百鬼夜行を目撃すると死んだり病気になるなどと恐れられていたが、この二つの話はどちらも信仰が身を助けたという話になっている。
§ 赤鬼・青鬼(あかおに・あおおに)
§ 『宇治拾遺物語』巻一には、瘤取り爺の説話が所収されているが、爺が目撃した鬼として、赤い者や青い者、目が一つの者、口が無い者など様々な異形な者がいたとされている。
藤原千方の四鬼(ふじわらのちかたよんき)
§ 藤原千方に使役されたと言われる4人の鬼。
羅刹国(らせつこく)
§ 『大唐西域記』(だいとうさいいきき)11巻 僧伽羅国(シンガラ)の僧伽羅伝説の女羅刹国と似た『今昔物語集』5巻に登場する僧伽羅が漂着した女性の鬼しか存在しない島。後に日本の南方あるいは東方に存在すると信じられるようになった。