ブラーフマナ
ブラーフマナ (ब्राह्मण)とは、ブラフマンの派生形容詞、転じて名詞で「ブラフマンに属する(もの)」の意味。
1 カースト制の司祭階級。バラモン(ブラフミン)ともいう。
2 ヴェーダの祭儀書。本項で詳述。
ブラーフマナはヴェーダのシュルティ(天啓(てんけい)文書)のうちの一つ。サンスクリットの古語であるヴェーダ語で書かれ、ブラーフマナ時代(およそ紀元前900年 - 紀元前500年の間)にそれぞれ成立したとみられる文書群である。
これらはヴェーダの注釈書であり、ヴェーダの祭儀を解説している。
最も古いブラーフマナは黒ヤジュル・ヴェーダを論評する散文であり最初の数世紀に書かれているが、断片的にしか現存しない。
分類
4つのヴェーダ聖典はそれぞれ関連するブラーフマナを持つ。
リグ・ヴェーダ
§ Shakala shaka: アイタレヤ・ブラーフマナ (AB)
§ Bashakala shaka: Kaushitaki-Braahmana (KS)
サーマ・ヴェーダ
§ カウトゥマ: PB, SadvB
§ ジャイミニヤ: ジャイミニヤ・ブラーフマナ (JB)
ヤジュル・ヴェーダ
§ クリシュナ: ブラーフマナはサンヒター(ヴェーダ本文)に統合されている
§ マイトラヤニ (MS)
§ Carakakatha (CS)
§ Kapisthalakatha (KS)
§ タイッティリーヤ (TS): タイッティリーヤ学派はタイッティリーヤ・ブラフマーナ (TB) を加えた。
§ Shukla
§ Vajasaneyi Madhyandina: シャタパタ・ブラーフマナ、Madhyadina recension (ShB)
§ Kanva: Shatapatha-Brahmana, Kanva recension (ShBK)
アタルヴァ・ヴェーダ
§ Paippalada: GopB
§ Shaunakiya: (or 'Vulgate'): unknown