歓喜天 説話
大聖歓喜双身大自在天毘那夜迦王帰依念誦供養法によれば、摩醯首羅大自在天王(まけいしゅらだいじざいてんおう、Maheshvara)は烏摩(うま、Uma)を妻と為し、3,000の子をもうけた。其の左の1,500は毘那夜迦王(びなやかおう)を第一と為し、諸悪事を行っていた。其の右の1,500は扇那夜迦持善天を第一と為し、一切の善利を修めた。此の扇那夜迦王は則ち観音の化身であった。彼の毘那夜迦王悪行同生一類を調和し、兄弟夫婦と成ることを為した。
四部毘那夜迦法によれば、観音菩薩が美女に化身して,暴神だった毘那夜迦を調伏に来た。毘那夜迦はこの美女を抱きたいと欲したが、美女は私の教えに従って仏教を守護するように求めた。毘那夜迦はこの美女の要求を承諾し、そして美女を抱いて交わると歓喜を得た。これにより、毘那夜迦は仏法に信奉し、併せて仏教の護法神となった。