本山(ほんざん)
本山(ほんざん)は、仏教の特定の宗派内において、特別な位置づけをされている寺院を指す。上方本寺とも言う。
位置づけによって、総本山、大本山、別格本山、本山などの区別があるほか、宗派によってそれぞれの用法が異なり、使用されない事もある。
また、仏教以外の宗教においても、例えば「バチカン市国はカトリックの総本山で…」のように便宜的に、また、日常的に使用される事がある。
起源
いつ頃に成立したのかは不明であるが、江戸時代に入り、かつて浄土真宗に手を焼いた幕府は、宗教統制のために本山、末寺の制度を本末制度(ほんまつせいど)として強化し、各宗派の本山を統制することで、仏教界全体を統制した。