念佛宗三寶山無量壽寺(ねんぶつしゅう さんぽうざん むりょうじゅじ)
念佛宗 三寶山 無量壽寺(念仏宗 三宝山 無量寿寺、ねんぶつしゅう さんぽうざん むりょうじゅじ)は、仏教系浄土門の単立宗教法人である。
総本山「佛教之王堂」(ぶっきょうのおうどう)の所在地は、兵庫県加東市上三草1136番地。また、発祥之地「京・別格本山」の所在地は、京都市西京区嵐山山ノ下町22-17。開祖は圓心定(えんしんじょう。通称:久世太郎(くせ たろう))。1979年12月19日、京都府知事より宗教法人「無量壽會」として認証された。さらに1992年十月12日、宗教法人「念佛宗三寶山無量壽寺」と教団名の改称を京都府知事より認証(宗教法人法の改正により現在は文化庁の所轄)。同時に宗派として開宗した。浄土思想を基にし、非公開の儀式等がある。2008年3月現在、信徒数は公称5万人。インドのカルカッタに本部を置く国際的仏教団体「インド大菩提会」(1891年設立)のメンバーであり、アジア各地の仏教指導者が一堂に会する「全世界佛教サミット」の運営およびスポンサーとして協力をしている。また週刊誌等によれば、各地に宗教施設を建設するにあたって、地元住民の反対運動がたびたび起こっているとされるが、一方で北國新聞(ほっこくしんぶん)によると、「地域外からのいろいろな雑音に惑わされたことが残念である。」という一地元住民の投稿が掲載されている。
宗教法人法においては、単立宗教法人であるため、いかなる宗派(包括宗教団体)の傘下にも属さず、また、宗派とはみなされないが、一方で、京都新聞の記事のように、仏教の一宗派との見方もある。設立時期(1979年)からは、新宗教と区分される。なお、教団は月刊誌において、日本の仏教第十四宗であると主張している。
1998年12月刊『関西に蠢(うごめ)くまだ懲りない面々』に、「儀式と30万円とも100万円ともある入会金などは宗教を隠れ蓑(みの)にしたカルト商法を思わせる」との記載がある。また、1997年7月に岐阜県白川町で配布されたビラには「1人当たり300万円のお布施という計算になり、宗教法人法上も怪しいといわねばならない」等の記載があるが、これには名誉毀損の確定判決が出ている。