絽(ろ)



(ろ)は捩織(もじりおり)で織られる、薄く透き通った絹織物の一種。絡み織(からみおり)で織る。



江戸時代に夏の衣料に用いる生地として発展した織物で、紗(さ、しゃ、うすぎぬ)の変形に当たる。大きく分けて、生糸で作る生絽と半練糸で作る練絽があり、糸の使い方や織り方などによって数多くの種類がある。 通気性が高いので、夏物の着物物などに使われる。

基本的な織り方は羅(ら、うすもの)と共通するが、絽は七・五・三本おきに緯糸(よこいと)に二本の経糸(たていと)を交差させて織っていくもので、織りあがったものはそれぞれ七本絽・五本絽・三本絽と呼ぶ。



産地としては大聖寺(だいしょうじ)桐生(きりゅう)八王子などが有名。