仏壇 起源 補足
鎌倉時代に禅宗と共に位牌(いはい)が持ち込まれると次第に浄土真宗以外の各宗派で用いられるようになり、江戸時代には一般化した。その位牌を置くために位牌壇を作ったり、浄土真宗を真似て仏壇を使用するようになった。その後、浄土真宗の仏壇と区別するために禅宗様(ぜんしゅうよう)が生まれる。そのために他宗では浄土真宗ほど仏壇に対して厳しくない。
なお神道には仏壇にあたる祖霊舎(それいしゃ、みたまや)がある。神棚に神を祀り、祖霊舎には先祖を祀る。これは供養壇が神道風に発展したものである。ただし、江戸時代までの神棚には先祖(33回忌を過ぎた霊の集合体)も同時に奉られていた。寺院の住職家族用の仏壇を特に「御内仏」(おないぶつ)という。小型の寺院という考え方であれば本堂があるので必要がないはずだが、先祖供養の観点から別途用意されることが多い。