諂(てん)



(てん)は、仏教が教える煩悩のひとつ。



自分だけの利益や世間の評判(名聞利養)を得るがために、他者をだまして迷わそうとして、私心を隠して人に媚びへつらい等など従順を装い、人の心を操縦する心である。もしくは、このような手段をもって、自分のなした過ちを隠蔽せんとする心である。

諂 は『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。