日天(にちてん、にってん)
日天(にちてん、にってん、Skt:Sūrya、音写:蘇利耶、修利、修野など、またAditra、音写:阿弥怛とも)は、仏教における天部の一人で、十二天の一人。
元はバラモン教の神であったが、後に仏教に取り入れられた。
正しくは日天子で、日天はその略称。宝意天子(ほういてんし)、宝光天子(ほうこうてんし)などの異名もある。太陽(日輪)を神格化した神で、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の変化身の一つともされる。太陽を宮殿とし、その中に住すという。
象形については、二臂像で八頭立ての馬車に乗る。持物については経典によりさまざまである。ジャヤ・ビジャヤの2神を后とし、七曜(しちよう)・流星などを眷属とする。両界曼荼羅や十二天の一人として信仰され、単独で信仰されることはほとんどない。