毘婆仏(びばしぶつ)




Vipasyin、びばしぶつ。毘鉢尸などとも音写し、勝観、浄観と訳。姓を拘利若(こうりにゃく)で憍陳如と訳す。


過去91、人の寿命が8万4千歳の時、槃頭婆提(ヴァンズディーガー)城に生れる。クシャトリア出身。姓は拘利若(コーリジャー)、父の槃頭婆多(ヴァンズディーター)、母は槃頭婆提。


波羅樹(ひっぱらじゅ)下にて成道した。三会に説法し初会に16万8千人、第2会に10万人、三会に8万人を済度した(阿含経巻1・大本経の説、なお雑一阿含経巻44では、第2会は16万、第3会は10万となっている)。彼の中に騫荼(かんだ)と提舎(ていき)という2人の筆頭の弟子がいたという。